1、「cut」と「shave」
2、切れと優しさ
3、フローレーザー(Flow Razor) という名称の由来
4、フローレーザーがほかのカミソリとは違う理由
5、フローレーザーがもたらす効果
6、顔剃り後の毛穴
1,「cut」と「shave」
シェービングは、人体の皮膚上に鋭利な刃物を直接滑らせ、切断、除去する技術です。「切る」ではなく、「剃る」技術で、英語でも「cut」と「shave」としてはっきり区別されています。
剃り(shave)は、衛生は勿論、安全、身体へのリスクをも問われます。さらに難易度の高いシェービング技術は、国家資格の必要性を最も表す技術ともいえます。
営業的には、カットなどと比べると地味なため、各営業店での爆発的な集客の効果は出にくいメニューなのですが、お客様が結果の良否は勿論、技術中にもその判断がついてしまう技術者にとって最も怖い技術になっています。もし否であればボデイブローのように後々効いてくるのは目に見えています。
そのシェービングメニューに大きな変化が訪れたのです。あまり見かけなかったカットオンリー店や、低料金店が、規制改革の名のもとに急激に乱立といってもいいほど増えてきたのです。
それは、西洋レーザーや、日本剃刀など技術者が研磨して使う剃刀から、理容店が、急激といっていいほど、替刃を使いはじめた頃です。
替刃の「切れ」は桁違いに鋭く、硬い髭を抵抗なく剃りあげることができ、技術者の驚きとともに、圧倒的に支持され、今日に至っています。
替刃の持つその利便性と、桁違いの「切れ」は、技術者を虜にしたものですが、同時に大きな問題を抱えながらの導入となったものです。
「カット」は、鋏や、クリッパーなどの刃線を皮膚に充てて使うことはないのですが、「剃り」は剃刀の刃線を常に皮膚上を滑らせる行為で、肌に大きな影響を与えることになります。
プロでありながら、肌へのヒリツキや、ダメージなど、西洋レーザーなどとは桁違いに多くなってしまったのです。替刃の素晴らしい「切れ」を手に入れたのですが、肌への「痛み」をはじめとしたトラブルを、常に抱え、これほど道具に悩まされたことはありませんでした。
切れと優しさ
「切れ」と、「肌への優しさ」は矛盾するものかもしれません。答えを求めて苦悩してきたのは私だけではありません。多くの技術者が、様々な経験をもとに研究を重ね、現在も続いているのは事実です。
「切れ」と「優しさ」その相反するともいえることを求めて出来上がったのがフローレーザーです。
理容店でのシェービングはまだまだ需要はあります。また、低料金店や、カットオンリー店のお客様も、剃られるシェーブを潜在的持っています。
また、女性シェービングが見直され、市場が広がりつつあります。人口減少は大きな問題ですが、女性の市場は、まだまだ無限といっても過言ではないでしょう。すでにフローレーザーが、多くの方に活用され、お客様ともども喜ばれていることに感謝させて頂きます。。
今後も、シェービングメニューが、各店の重要な位置を責めることを願っています。
フローレーザー(Flow Razor) という名称の由来
「せせらぎを浮いて流れる落ち葉かな」
フローレーザーのフロー(Flow)には、流れという意味があります。小川のせせらぎの波間(凹凸のある皮膚面)を決しても潜り込むことなく、落ち葉(替刃ブレード)が凹凸の面通りにゆったり流れるさまを、英語のflowから名称にしました。
こじ付けですが、お顔そりが、川の緩やかな流れのように、静かで柔らかいイメージを器具に与えたかったのです。
また、お顔そりには、優しさだけでは十分ではありません。
フローレーザーのレーザー(Razor)にはカミソリという意味があります。つまり、フローレーザー(FlowRazor)には、優しさと力強さが両立している、究極のカミソリを体現したいという想いがあらわされているのです。
フローレーザーがほかのカミソリとは違う理由
フローレーザーには、可動バーが取り付けられています。それはなぜでしょうか?
シェービングにおいて、替刃が使われるケースが圧倒的に増えています。しかし、替刃は切れ刃といわれる刃先の厚さが極端に薄く、鋭くなっており、出血や傷などのトラブルが増える要因になっています。
その、欠点を長所に変える機能を、フローレーザーは持っています。また、ウエットシェーブにつきもののお肌のピーリングを最敵にし、美肌を造る大きな働きをフローレーザーの機能が持っています。
フローレーザーによるシェービングは、死んだ細胞である最上層の角質や、排せつ物だけを薄く平均に除去することで「リファイン(磨き、精製)」や「リフレッシュ(新陳代謝)」のできるピーリングを実現します。
究極のシェービングを実現するためにはどうすればよいのか、その工夫はこの可動バーに凝縮されています
替刃を使う場合の注意点
左図は、撮影のためコーティング剤を除去した状態です。真ん中の頂点が、三角錐の頂点。その頂点の稜線が刃の厚さです。写真の計算上千分の2ミリから5ミリ程度で、そこにコーティング剤の厚さが加味されます。
替刃と手研磨による剃刀(西洋レーザー、日本剃刀)の刃先は百分の数ミリとされています。替刃のコーティング分を含めてもかなりの差があることが解ります。
刃の物体への侵入力は刃先の薄さに比例します。ここで替刃は他のあらゆる刃物より鋭いことが解ると思います。
可動バーの働き
フローレーザーは、刃のフロント側に可動式のバーを装着しています。この可動式バーには、安全と支え、および刃の前方の皮膚のたわみを伸ばす役割を果たします。後方にはバーがないため、微妙な「浅」「深」をコントロールできるようになっています。バーは可動式なので、オープンにすることもできます。際ぞりやラインづくりなど、プロのシェービングに必要な技術に対応できるのです。
フローレーザーがもたらす効果
Before After
究極ともいえる異次元のそり心地を味わえるフローシェービングですが、その効果も一目瞭然です。ここでは、フローシェービングをする前と後の画像を確認いただきます。
男性モデル:髭も濃く顎全体に硬い髭がありました、フローシェービングを行うことで顔全体の血色が良くなり、引き締まったように見えます。
女性モデル:顔全体にニキビがあり顔剃りの中ピーリング効果を考慮に入れながら、熟練のテクニックでシェービングいたしました。小顔効果もあり顔全体の赤みも取れたようです。
※施術結果には個人差がございます。ご了承ください。
技術担当:大平栄子 フロー塾 本部インスタラクター
モデルさんが若く、肌荒れのあるやわらかい肌と長い硬い髭は、最も傷めやすく後にも残ります。丁寧な中にも肌を傷めないことを心掛けました。
モデル談:施術時の痛み等もなく、剃られてるのがわからないくらいの感覚でした。施術中は気持ちく、とてもリラックスしながら施術を受けることができまし
た。施術後は、肌の弾力感が上がり、肌のトーンが上がったことにより質感があきらかに変化をしたことを感じられました。顔そりによりこんなにも変化するとは思
ってなかったため衝撃をうけました。
顔剃り後の毛穴
フローレーザーでの顔剃り前と後の皮膚組織拡大写真です。顔剃り前と比較すると髭の断面の形状が整い、フローレーザーによるピーリング効果から、肌表面の血行が良くなり肌がきれいに発色しております。また、施術中は刃のあたり感も心地よく感じリラックス効果も生まれます。